湯殿山神社
前日、仕事を終えて家に戻り、車で18:30に出発。白河と郡山の間の鏡石PAに着いたのが20:45。家を出てから2時間15分で220km。今日はここまで。晩飯に自作弁当、連れはサンドイッチを食べて21:40に消灯。混んでないだろうと小さなPAを選んだのだが、これが裏目に出た。PAに出入りする車だけでなく、本線を通る車の音もよく聞こえる。夜はトラックが多くて、かなりうるさい。夜中にも何度も目が覚めた。
今朝は6:30に起床。顔を洗って缶コーヒー飲んで、7:20に出発。目指す湯殿山神社までは残り215km。
湯殿山の駐車場に着いたのは9:45。大きな鳥居と茶屋がある。ここで蕎麦を食って腹ごなしを済ませ、神社へ向かう。駐車場から神社までバスが出ている。が、歩いても30分ということで、歩くことにする。
車道が終わったところに牛と竜の像がいて、ここから細い参道になる。ここからは写真撮影禁止だそうな。
少し登って下ると人が集まっている。いよいよ本殿に入る入口。本殿をお参りするには靴を脱がなくてはならない。裸足になって紙の人型を貰い、受付で500円払ってお祓いをしてもらって人型を川に流す。それから中に入っていくと、ご神体があった。
ご神体は大きな赤い岩。その天辺から湯が流れ出ている。これは面白い。その大岩の左から裏を回るように登ると、岩の天辺、ど真ん中から湯が流れ出していた。
さらに奥に入ると張り出した小さな展望台のような処に出る。この下にある御滝神社と御滝にお参りするようだ。
帰りも歩いて駐車場に戻る。
宿に向かう途中、志津温泉で湯に浸かってすっきり。まだ時間に余裕があるので、朝日岳の登山口の一つになる古寺鉱泉の駐車場まで山道を走って下見。
15時過ぎに今宵の宿の「孝庵」に着いた。
この辺りは登山と釣りがよいようだ。すぐ前に川があって、吊り橋からのぞくと魚がたくさん泳いでいる。岩魚らしい。次回は釣竿を持って来たい。
宿はたんなる民宿で風呂も温泉などではないが、晩飯が非常に良かった。
岩魚のいぶし焼きや山菜、キノコ類。〆には月山蕎麦で、冷たい蕎麦に鍋のキノコ汁をかけて食う。旨いが、蕎麦とキノコ汁は別に食わないと勿体ない気がする。
翌日、当初は月山を登る積りだったが、連れが体調を崩して出遅れて、さらに大雨になってしまったので今回は断念。宿のそばの大井沢温泉で湯に漬かり、途中、西川町の蕎麦街道で昼飯を食うことにした。
道の駅で聞いたところ、幾つか繁盛している店はあるらしい。これらを探していると道端に「手打・清右衛門そば」という小さな立て看板を見つけた。これを辿って店に入り、昼飯を食った。大当たりだった。大満足。
あとは渋滞を避けてユックリ帰るだけ。山形蔵王に寄って大露天風呂に入って帰ることにした。
晩の21時前に無事帰着。少し疲れたが大満足でした。
聖岳3013m赤石岳3120m~その4
4:35 暗闇の中、ヘッドライトを点けて出発。気温は2.7度。日の出は5:10の予定。
いきなり道迷い。テント場を抜けて右に入るところを大沢岳方面に直進してしまい、10分ほどのロス。戻って斜面を赤石岳に向かって登り始める。
最初は樹林の中、徐々にハイマツとゴロ石に道が変わる。5時過ぎて明るくなってきた。少し歩いてヘッドライトとマイクロフリースを仕舞う。

6:10 「大斜面下のコル」で小休止。ここからいよいよ赤石岳に登る。昨夜の残りのご飯を半分とサルナシ、アミノ酸でエネルギー注入。6:20スタート!
最初は岩の大斜面に斜めに道が付いていて中くらいの登りだったが、段々と急になってくる。後半はゴロ岩を這い上るなところも出てきてかなり急。見ると、上のほうの岩が朝日を浴びて赤く燃えている。赤石岳の所以だ。最後は少し緩やかになり避難小屋の下に出た。ここからユックリと頂上まで登る。
7:15 「赤石岳」の頂上に到着。
頂上は素晴らしい景色だった。いま来た聖岳、先の荒川三山、西の遠くに恵那山。その右手の奥には木曽駒と空木岳、荒川の奥には北岳とさらに奥に仙丈ケ岳。隙間から甲斐駒が頭を覗かせている。そして何よりも、富士山が秀麗な姿を堂々と見せている。天気は快晴、風も穏やかで最高の日和になった。

頂上では、後から来て途中で追い抜かれたオジサンとシャッターを押しあって写真撮影。そのオジサンはすぐに先に行ってしまい、しばらく絶景を独り占め。いやぁ、日ごろの行ないが宜しくて良かった、良かった。
7:40 赤石岳を後にして、いよいよ下山開始。正面の荒川三山にも未練はあるが、かなり急なのがよく見える。やはり止めておこう。
15分ほど歩いて荒川岳への稜線歩きから右に外れ、椹島への下山道を進む。かなり急な砂礫とゴロ石の道で、膝にかなり負担がかかる。
9:20 富士見平。いま下りてきた赤石岳、聖岳、荒川三山、富士山が綺麗に見える。最後の大展望か。
9:45 赤石小屋に到着。足がかなり疲れていて、ヨロヨロと辿り着いた。水を分けてもらって一休み。ベンチで足を伸ばせるのが嬉しい。ここから椹島へは3時間半くらい。まだまだ頑張らないと。
10:00 最後の大休止を終えて、赤石小屋を出る。
赤石小屋からの下り、前半は樹林帯の中を進む穏やかな道で、風が涼しく極めて快適。しかし徐々に急になり、下るとともに樹林が深くなって風も止んで暑くなってきた。急な下りが延々と続き、本当に辛い。
後半は30分おき位にリュックを降ろして膝を休めながら歩き続ける。とにかく辛い。
12:55 椹島に到着!!!!嬉しい。バスにも乗れる。
ここは登山基地というだけあって、かなり大きな施設。土産物屋と食堂のある建物で14時のバスの受付をする。木陰のベンチに場所を取り、ますは水をガブ飲み。あぁ、疲れた。
荷物を開けて昼飯にする。湯を沸かしてカップの天ぷら蕎麦の乾燥キャベツ入りに自販機のオレンジジュース。あぁ、極楽。
しばらくしてバスに乗り、畑薙第一ダムの駐車場に戻る。白樺荘で風呂に入って生き返って帰途に着く。
帰りも延々と山道が続く。清水ICまで95km、3時間。そのほとんどがウネウネ山道。自分で運転していて車酔いしそうだ。荒川三山を残してしまったから、また来なくてはならない。この山道には閉口する。
東名川崎で降りて府中に寄ってから21時半くらいに帰宅。疲れた。足が痛くて大変。
今回はとにかく辛く、苦行だった。でも天気には恵まれ、また予定を途中で切り上げたにしても17kgを背負っての縦走、非常に満足した。これからは近場の山に行く時は18kgくらい背負って体を慣らしていこう。
聖岳3013m赤石岳3120m~その3
朝は3時ころから周りがガサゴソし始めた。
4時20分に起きた時はすでに女先輩たちはおらず、残りの連中も準備が終わって出発しようとしていた。大イビキの2人も元気一杯に出て行く。こっちは少し寝不足。
表に出るとまだ暗いが、遠くが少し明るくなってきている。ヘッドランプを点けてトイレに行く。昨夜は10張りあったテントも2,3張り消えている。年配の団体さんが皆で準備運動をしている。ユックリ準備をして、そこらの人たちが出るのを待つ。
5:20 出発。上のほうにガスは残っているが、天気は良くなりそうだ。
最初は中くらいの登りが続く。朝一番の体には辛い。便ヶ島(「タヨリガシマ」だそうだ。「ベンガシマ」と思っていた。)との分岐から急登になる。途中少し緩やかになるが、また急登。小聖岳の手前からは路面が砂礫になってさらにキツクなる。
6:30 小聖岳に到着。目の前に聖岳が聳える。さらに登る。途中でバスを間違えたウッカリオジサンに追いつく。大阪から来たそうだが、元々は山形出身の61歳。昔はかなり登っていたらしい。子供も手が離れ、昨年仕事も終わって、家にいても粗大ゴミで余されるから山歩きを再開したそうだ。このオジサン、ノンビリしてるがよく喋る。歩いている後ろから一所懸命に話しかけてくる。返事をしたり相槌を打っているのも急登だとシンドイ。段々適当になる。中には“急登はベタ足だとフクラハギの負担が少ない”とか“緊急用に持つロープは6mmでも充分”とか為になる話も多いのだが、喋りすぎ。家で余されるのも理解できる。
7:45 「聖岳」の頂上に到着。
ここまでの登りはきつかった。とても急な砂礫で、フクラハギが切れそうだった。途中でホシガラスが目の前でハイマツの実を喰っていた。こんな近くで見るのは初めてだ。やっと陽が出てきた。目の前、少し離れて赤石岳が見える。休んでいるうちにガスが動いて頂上が見えてきた。その左奥には荒川三山。中央の悪沢岳に左から登る道はかなり急そうだ。このあと登ると思うと嫌になる。赤石岳の左下の奥に本日の終点の「百間洞山の小屋」の赤い屋根が見える。
JALのラウンジから持ってきた小袋の煎餅とサルナシを食って軽い朝飯を摂り一休み。頂上で写真を撮った後、荷物を置いて奥聖岳に向かう。ウッカリオジサンは先に行った。
奥聖への道は緩やかで往復30分。でも頂上には標識も何もない。わざわざ行くほどではなかったが、行かなかったら未練を残したと思うから行ってよかった。二度と行くことはないと思うが。前聖に戻って一休み。
8:45 聖を出発。ガスが上がってきた。
このあたりはホシガラスが多いようだ。今まで鳴き声を意識したころはなかったが、この辺りではよく鳴いている。カァカァ、カァカァ、と街中のカラスの声より少し高く乾いたような鳴き声。
途中、尾根から右下に下りる道と尾根沿いに進む分岐があって、真っすぐ尾根沿いに行ったら違っていた。左下が切れ落ちている怖い道を進んだら途中でハイマツの行く手を阻まれ、怖々戻ったが今の自分には心身ともにダメージ大きかった。15分のロス。ここ、かなりタフな山。
聖からの下りも辛いが、兎岳への登り道、これもかなり辛い。10:15、兎岳の直前でついに行動休止。リュックを降ろして10ほど休む。小さなコル脇の日陰で涼しく気持いい。一昨日買っリュックの中で充分に揉まれていたカレーパンで昼食にする。
11:05 兎岳頂上。ヘトヘトで倒れそう。小屋まであと2時間半もある。とにかくバテた。最後に一つ残っていた一昨日の握り飯を食って水を飲む。水は今日すでに1リットル飲んだ。この調子だと荒川岳は無理かな。荷物が重すぎた。ここ数年、15kgまでしか背負ってなかったのを17kg、それにこのタフな道では無理があった。甘かった。ひとまず今日、百間洞の小屋まで頑張って、行ってから考えよう。
11:30 兎岳出発。
歩いていると雷鳥が番でいた。下りは急な斜面だが、道がジグザグについているから幾らか楽。下りて、また登る。
12:10 小兎岳。兎岳でかなり休み、その手前でガス補給したからかなり楽になった。が、それでもかなりキツイのは変わらない。明日で山を下りるほうに気持が流れていく。今朝、聖平の小屋を出てから既に7時間。今夜の寝床まであと1時間50分。あぁ、シンドイ。
12:25 小兎出発。
13:13 中盛丸山。ここの手前の登りもとても辛い。前半は砂礫の急坂、途中からはガレ場の急坂。頂上に上がったら大阪のウッカリオジサンが待っていた。なんか、気に入られたらしい。このオジサン、荷物が軽いから余裕の表情で、相変わらずよく喋る。
先に進むがウッカリオジサンが前を歩く。それは構わないのだが、前を歩きながら一所懸命に話していて、時折立ち止まって振り向いて話しかけてくる。昨日は先を歩いていたから話しかけられても適当に生返事して歩き続けていたが、前で振り向いて話しかけられると、こちらも止まらなくてはならない。キツイんだから止まらないでくれ!
14:25 百間洞の山小屋に着いた。9時間!!きつかった。
チャックインして寝床を確保。小屋は昨日よりもかなり綺麗。新築みたい。階段とか壁には塗りたてのニスが臭っている。3人ごとのブロックに分かれていて、指定されたブロックに行ったら先に夫婦連れが入っていた。この人たちは荒川三山から来たようだ。隣のブロックにウッカリオジサンがいて嬉しそうにしている。
かなり疲れた。明日はやはり椹島に下りよう。9時間くらいかかるようだから、14時のバスに乗るには4時過ぎには出ないと。膝が辛いから荒川に登るのを止めようと思うが、下りの9時間も耐えられるか不安。
晩飯の支度をする16時過ぎまで食堂を好きに使って構わない、ということで地図を持って居座る。もう終わりの積りになって缶ビールを買ってしまった。一番搾りのロング缶が800円。飲みながら本日の復習と明日の予習。今日は見込み8時間20分のところを9時間もかかった。普段は地図の見込みの7~8割で歩いているのに。やはり荷物が大き過ぎた。17kg背負うなら、もっと体を重さに慣らしておかないとならない。
食堂を独占していたら同じブロックの夫婦が入ってきた。奥さんだけビール飲んでる。旦那が一昨年に定年して、八ヶ岳に移り住んだそうだ。それでたまたま山に登ったら二人で嵌ってしまって、2年弱で百名山を78も登ったそうだ。すごい。行く時は車で1週間くらい出て、行き先の山を全部登って来ると。このあとも、1週間で鳥取の大山と九州の山を全部廻るって。平均すると週に2山ペースで登っているそうだ。羨ましい。
16時半に自分の寝床に戻って飯の準備をする。自炊は1階の自炊部屋で。この小屋は3階建てで1階は自炊部屋と水場、トイレ。2階に受付と食堂があって3階が寝床フロア。
本日の晩飯は「乾燥キャベツと小口切り唐辛子入りカップヌードル」、「トロいわし蒲焼」と「紫蘇わかめ御飯」を一口。ご飯は残して、主に明日の行動食にする。あと昆布茶をたくさん。今晩はシッカリ寝たいから水分も多目に摂る。加えて1合紙パック日本酒1個。
17:30 晩飯を食い終えて片付けて、自炊室から撤収。水分を摂ったおかげでトイレも済ませ、18時くらいに就寝。宿の毛布と寝袋を使う。これなら明日の朝はすぐに出られる。さて今日は何時に眠れるか。
夜中は時々目が覚めたがよく眠れた。隣の夫婦は二人とも鼾をかいていたが軽めで問題なし。途中、寒くなってダウンを着た。
聖岳3013m赤石岳3120m~その2
車がポツポツと入ってくるが、通れるのは7時からの筈。みんな突破か?
ユックリ準備をして、6:45の井川観光協会のバスに乗るべくバス停に行く。このバスは今年からの運航で、誰も知らないみたい。様子を見に来て早い出発のバスがあるのを知って、慌ててリュック背負って来る人が3人くらい。
バスは6:50に出た。さらにひどい山道を走り、終点の聖岳登山口には7:50に着いた。バスの中で、後ろのお席のオジサンが話しかけてくる。聞くとこの人、椹島に行こうとしたみたい。単に“早いバスがある!”って聞いて慌てて乗ってしまったらしい。このバスに乗ったら聖岳に登るしかない、と教えてあげた。
登山口についてユックリと身支度。最初に一人、オジサンがスタスタ上がっていって、そのあとをバス間違えオジサンが上がっていく。3番目に登り始め、後には小柄なオジイサン。この辺りの山は小屋が微妙に遠い位置に配置されていて、スタートが一緒の人とは殆ど、同じ小屋に泊まることになりそう。
8:00 スタート。30分ほど、樹林帯の急坂を登る。いきなりキツイな。じきに少しだけど緩やかになってきた。木陰を歩くと風が涼しい。雲は残っているが天気は良くなってきた。
9:50 「造林小屋跡」に着いた。やっと平らなところで一休み。穏やかで良い天気だ。
10:40 「乗越」を過ぎたところで休憩。シャリバテか、少し前から体が急に重くなってきた。昨日買ったオニギリで朝飯にする。今日は起きてから水とアミノ酸1袋しか摂っていなかった。
11:45 「岩頭滝見台」。リュックが重く、キツイ。所々にシャクナゲの群生がある。夏前に来たら綺麗だろうに。
12:55 この辺りは沢に沿って登っていく。時々沢を横切る。水のある所にはトリカブトが群生している。
13:20 「聖平小屋」に着いた。くたびれた。小屋には思ったよりも人がいる。テントも2張り。人は合わせて20人くらいか。
チャックインして寝床を確保し、一休み。この小屋、2棟に分かれていて、素泊まりは奥の「冬季用避難小屋」になる。寝具を持っていても“寝具付き”で5000円。2階建ての小屋内部フロアは4ブロックに分かれていて、上にも何人かいるようだが、下は同じブロックの右に名古屋から来たオジサンが一人、左のブロックに(会社の?)女先輩と男後輩(らしい)の二人、通路隔てた向かいのブロックにオジサン5人組。
14:30 することもなく、地図を眺める。結構寒い。登って来る時は半袖Tシャツだったが、寒くて長袖Tシャツとマイクロフリースを着る。15時過ぎに雨が降ってきた。
16:50 晩飯の用意を始める。周りの人たちは16時過ぎから用意を初めて、もう食べ始めている。自炊、通常は外のベンチでするが、ここは雨が降っているときは小屋の中の土間で出来る。比較的優しい小屋だ。晩飯は乾燥キャベツ入りのカレースープに昨日買ったオニギリ2つ、あとコーンスープ。着いたときにテント場で生キャベツとソーセージを炒めている人がいて美味そうだった。晩飯が終わって、荷物が少し軽くなった。
18:00 飯の片づけをして、しばらくまったりしてから就寝。が、小屋の中の電気はまだ点いているし、周りの人も起きてゴソゴソやっていて、眠れない。仕方なくラジオを聴く。
じきに眠ろうと思ったが、今度は右隣のオジサンと少し左のオニイチャンがひどい鼾をかき始めた。19時のニュースのころには皆さん寝たようだが、二人の鼾がすごくて、眠れない人も何人かいるみたい。この二人、感心するくらいにすごい鼾で、特に右のオジサンは晩から朝までずっと、いろいろなパターンの鼾をかき続けている。ひとまず21時までは覚えていて、そのあとも夜中に何度も目が覚め、その都度しばらく眠れなかった。
聖岳3013m赤石岳3120m~その1
荷物は水2リットル入れて17kg。平成17年の春に母親が倒れるまでは余裕で背負っていた重さだが、それ以降は15kg止まりだった。今回は食料を大目に、あと怪我したときの薬類を入れて重くなってしまった。少し不安だが体重を2kg落としたから大丈夫か。
11:50 家を出て東名で清水ICから、南アルプス登山の入り口の「畑薙第一ダム」を目指す。
ETC割引を使うため、裾野ICで一度出たが、他でもするように料金所を出て、そのままUターンして高速に戻ったら、そこは上り線だった。東京方面に入ってしまい、御殿場まで行ってまた戻る。15分と300円のロス。
清水ICを出てから30分ほど街中を走るが、あとは山道。一応舗装はされているが、グネグネの細い山道が延々と続く。途中で雨が降ってきた。
17:50 ダムの手前の「白樺荘」に到着。ここから先の道は短いが、朝の7時から夕方18時までしか通れない。このまま行ってしまうか迷ったが、風呂に入りたかったのでここで停まる。駐車場があるから、晩はここに泊まればいい。
「白樺荘」に入ったら、風呂は18時までで看板も“準備中”になっていた。受付に人もいない。仕方なく食堂で宿泊客の晩飯を並べているオジサンに声をかけて、お金を払う。500円。オジサン、もう誰も来ないと思って受付も閉めたと。風呂に入ってサッと汗を流す。
風呂から出て駐車場をよく見ると、トイレがない。これは困る。仕方なく、18時で閉鎖された先の道を突破することにした。事前に確認したら、トラ柄の木馬で止めているだけ、とのこと。途中三ヶ所で木馬をどけて通り、18:20に「畑薙第一ダム」の登山用臨時駐車場に着いた。大きな駐車場に停まっている車は30台くらい。人の気配は全くない。
明日はここからバスで登山口まで行く。バスはこの辺りの山小屋を経営している東海フォレストが出しているが、関連の小屋に泊まらないと乗せてもらえない。一日2本で、午前は8時発。バスはこのエリアの登山基地になっている「椹島(サワラジマ)」を目指すが、その少し手前の「聖岳登山口」で降りる。因みにバスの終点は椹島のさらに先の「二軒小屋」だが、ここまで乗るには、「二軒小屋ロッジ」に1泊2食付きで泊まることが条件。これ、14000円もする。山に登るのも中々大変だ。
駐車場に車を停めてから入り口のバス乗り場まで歩いて、念のために明日の確認。見ると、東海フォレストのバスの他に、井川観光協会が出しているバスがあるようだ。これだと聖岳登山口までしか行かないが、出発は6:45と早い。こっちのバスは、井川観光協会で経営している小屋に泊まることが条件だが、ハナから聖小屋に泊まるつもりだったから都合がよい。これに乗ろう。因みに、どっちのバスも乗るときに3000円払うが、その領収書を山小屋で出すと、宿泊代から3000円引いてくれる。要するに、小屋に泊まればバスは只。
トイレに行って寝床を整えて、18:40くらいから途中で買ってきたコンビニ弁当で晩飯。携帯は全く通じない。遠くで雷。
薄暗い中、久々にマッタリした晩飯を食った。ファミリーマートの弁当、今回は失敗。豚の味噌炒めのドンブリ弁当だが、ご飯がベタベタ。温めて食べられるわけではないから、飯は白飯で汁などはかかっていないものが良い。
19時ころ、NHKのラジオニュースを聞いていたら雨が降り出した。かなり強い。トイレに行く気が失せる。飯を食ってニュースも終わり、しばらく暗闇の中でボーっとする。
20:20 消灯。雨は止んだ。
雨飾山1963m
夏休みで駐車場はほぼ満車、人も多い。この状況に加え、車を停めるスペースは全て道路沿い。眠れるか心配になるが仕方ない。奥のほうの少しでも静かそうなところに車を停めて寝床を確保。
風呂に入り途中のコンビニで買ってきた弁当で晩飯。21時消灯。
朝は5時半に起きた。夜中は思ったより静かでよく眠れた。
明け方、トイレに行きたくて目が覚めたが雨の音がしていたので我慢して寝ていた。
車から出るとひとまず雨は止んでいる。が、トイレに行って戻ってきたらまた降り出した。
天気予報によると、本日は曇りから晴れ。じきに雨も上がると期待してノンビリ朝飯にする。湯を沸かしてカップ味噌汁とオニギリ。食ってるうちに雨は上がって明るくなってきた。
モタモタしていたら、足を3箇所、アブに刺された。この辺のアブは「ウルル」というそうで、小さいがきついそうだ。
06:20 道の駅を出る。
登山口の「雨飾高原キャンプ場」には7時前に着いた。雨は止んでいる。身支度を整えているうちに晴れてきた。急に強い日差しに照りつけられる。
07:20 スタート。駐車場の奥から山道に下っていく。
しばらく木道を歩く。木立の中で周りは見えないが、所々に小さな川が流れている。15分もすると急な山道を登りだす。ゴツゴツした岩と黄色い粘土質の土の急坂で登りにくい。かなりタフでフクラハギがしんどい。
1時間もするとまた雨が降り始めた。強くなってきたので足を停めて雨具を着る。久々。今年初めての雨合羽。
北からの登山道と合流する前後の稜線は緩やかで歩きやすい。が、すぐにまた急な登り。
10:05 頂上到着。双耳峰になっている。
景色は全くなし。反対の耳もボンヤリとしか見えない。少し残念。
高いほうの耳(頂上)には石の祠がある。かなり古そう。景色がないので写真だけとって反対の耳に行ったら、こっちには石の地蔵が5体ほど。これもかなり年季が入っている。
10:20 下山開始。
登りも辛かったが、この急な斜面の下りも辛い。膝に来る。時々休みながら、小雨の中をひたすら下る。
13:00 登山口に帰着。降りてきたら、また雨は上がっている。
駐車場横のトイレ棟には嬉しいことに、手を洗う蛇口があった。ここで靴と泥だらけのパンツ、ストックを洗う。
車で少し降りたところの「雨飾荘」で「天ぷらそば」1200円を喰って風呂500円に入った。
蕎麦は手打ちの平麺。非常に上品な蕎麦で、量は充分だがダシが薄く、山から下りてき体には塩分が全く足らない。
途中でコンビニに寄って梅干を買って、ポカリスェットで食べながら帰途に着いた。
昨日アブに刺されたところが痛痒い。
幌尻岳2052m~その2
夕べはあまり眠れなかった。夜通しで誰かしらの大きな鼾。時々ウトウトしては目が覚める。
明け方の2時半、周りがガサガサ始まった。登りしなに抜いてきた団体だと思うが、昼間のような大声で話をし、ライトを人の顔に向けながら用意をしている。ひどいもんだ。
しばらくして彼らが出て行き、ようやく静かになった。鼾も止んだ。それから少しだけど熟睡できて、4時過ぎに改めて目が覚めた。
まだ寝ている人もいるからソウッと起きると夕べは満杯だった小屋の中はスカスカで、地下足袋オジサンも既にいなかった。
外に出て水を飲み、オニギリを1個食ってしばらくボウッとする。頭が起きてきたところでサブザックを背負って、いよいよ04:45スタート。周りは少しガスが残っていてボンヤリしているが、天気は良さそうだ。
しばらくは木の中の急登が続く。温まっていない体には結構きつい。エゾシカの大きな足跡がある。
05:40 小尾根に出てやっと明るくなる。快晴だ。まだまだ急登は続く。途中、前がポッカリ開けたところで遠くに大きな山が見える。後で聞いたら左が夕張岳、右が芦別岳。
06:00 ようやっと尾根に出た。幌尻岳と北カールが見える。北アルプスの大カールほど大きくは見えないが形が宜しく素晴らしい景色。
穏やかな快晴で雲は少し流れている。気持ちよい。山頂からの稜線、カールの縁に出ると風が出てきた。かなり冷たい風で半袖で足を止めると寒いくらい。
07:15 頂上到着。4人ほどの先客がいる。遠くに見える山を教えてもらう。さっきから見えている夕張岳の右のほうに大雪、十勝、トムラウシが大きく広がっている。逆に左の奥の方にはシリベシが霞んで見える。すぐ目の前には戸蔦別岳と北戸蔦別。写真を撮ってオニギリを1個かじったところで寒くなってきた。

07:30 下山開始。
09:30 下りは早い。小屋に着いた。後半の急な下りで膝が痛くなってきた。結構キツイ。
昼食にカップの天麩羅蕎麦を食って、大休止。ここは風もないし、ノンビリするにちょうどいい。
小屋裏からリュックを出して荷物を片付けてサブザックも仕舞う。沢靴を履いていよいよ帰途に着く。
10:50 小屋を出て沢を下り始める。
ひたすら渡渉を繰り返し、12:10に最初の渡渉開始地点に到着した。ここでノンビリと登山靴に履き替えていると、昨日のオジサンが降りてきた。聞くと、3時半に小屋を出て戸蔦別と北戸蔦別を廻ってきたそうだ。流石に足が速い。
12:40 最後の下りへスタート。
13:45に奥のゲートを通過し、14:20、登山口の駐車場に無事帰着した。団体バスの運転手がいて、挨拶。
~その後~
タイヤが緊急用に付き早く帰るべく荷物を積みこんで早々に出発。ボコボコ山道を行きよりは慎重に降りる。来るときは夕張ICからの北回りコースを通ったが、帰りは南回り。沙流川沿いに二風谷から鵡川に出る。タイヤがどこまで持つか判らないので迷ったが、少しでも早く帰ろうとして日高富川ICから高速に乗った。
17:00 替えたタイヤから空気が抜けていて高速で避難帯に停車。JAFを呼ぶ。
18:00 JAFが来た。

19:00 レンタカー屋の苫小牧店にレッカーで到着。代車に替えてもらって札幌についたのは20時を少し廻っていた。
車を返すときはガス代の3500円くらいを払ったが、後からレンタカー屋から連絡があって、元のタイヤのパンクは仕方ないとしても非常用タイヤは修理も出来ない状態なので実費負担をお願いしたい、と。両方ともタイヤの側面から刃物でぶった切ったように穴が開いていたそうだ。
山の中のドロドロの状態でタイヤ交換をした身としてはタイヤ代を支払うのは少し抵抗があったが、調べてみるとパンク自体が保険・補償の対象にならないみたい。最初のタイヤの分を取られなかっただけ有り難いか。それにしてもひどい道だった。
