大雪縦走(旭岳2291m⇒トムラウシ2141m)その1
室蘭に行く機会があり、帰りに“憧れ”大雪山縦走にチャレンジ。2年前の同じ週にツアー客など10人くらいが亡くなったコース。
全体行程は以下のとおり。
※数字は、かかった時間。1.45⇒1時間45分。
※括弧内は、いつも使っている5万分の1の地図の参考タイム。
括弧の前は、実際にかかった時間。
7/18 旭岳RW姿見駅⇒1.45(2.50)⇒旭岳⇒1.05(1.00)⇒間宮岳⇒0.55(0.50)⇒北海岳⇒0.50(1.20)⇒白雲分岐⇒0.30(0.20)⇒白雲岳避難小屋
total 5.10(6.20)
7/19 白雲岳避難小屋⇒0.45(1.00)⇒高根ヶ原分岐⇒1.40(2.00)⇒忠別沼⇒0.40(0.50)⇒忠別岳⇒0.50(0.40)⇒忠別小屋分岐⇒0.35(1.00)⇒五色岳⇒1.00(1.15)⇒化雲分岐⇒0.15(?)⇒ヒサゴ沼分岐(北)⇒0.30(0.20)⇒ヒサゴ沼分岐(南)⇒1.00(0.30)⇒天沼⇒1.45(1.30)⇒北沼分岐⇒0.35(0.20)⇒トムラウシ頂上⇒0.35(0.15)⇒南沼キャンプ場
total 11.00(9.55)
7/20 南沼キャンプ場⇒1.15(1.30)⇒前トム平⇒0.55(0.35)⇒コマドリ沢分岐⇒0.30(0.25)⇒新道入口⇒1.15(0.40)⇒カムイ天上分岐⇒0.40(0.50)⇒温泉コース分岐⇒⇒トムラウシ温泉
total 6.20(5.20)
さて。
朝は5時に起きた。テレビを点けるとサッカーの女子ワールドカップ、なでしこジャパンの決勝戦後半をやっている。
昨夜は室蘭を夕方に出て、20時半くらいに旭川に着いた。旭川ラーメンを喰ってコンビニで水2リットル、朝飯にカレー味のカップ麺、昼飯のオニギリ3個を買い、送っておいた荷物を詰め直して22時頃、準備完了。心配していた天気予報はどんどん良い方に変わっている。コンディションは良くなる一方でプレッシャーは増していく。ドキドキしながら就寝。
サッカーを見ながらユックリ身支度をし、5:40には準備完了。タクシーを6:10に頼んであったが早く山を歩きたくて早々にチェックアウトして外に出る。
表をブラブラしているとタクシーは6時ちょうどに来た。乗り込むとテレビが点いている。1点取られている。やはりアメリカには勝てないのか。
旭岳ロープウェイの駅までは1時間くらい。テレビを見ながら車は走る。途中で曇りから雨に代わり、空模様の方が気になってくる。サッカーは1点とり返して延長。その前半で取られたが後半で取り返し、PK戦になった。すごいじゃぁないか。
19kmの直線道路を走っている時は霧雨。雨量は多目。嫌な感じ。PK戦、勝っちゃった。なでしこが世界一になっちゃった。すごい。
6:55、ロープウェイ乗り場に着いた。雨は上がって明るくなってきた。7時のロープウェイに乗って10分で姿見駅に到着。トイレに行って靴紐を締めて準備完了。
7:25 スタート。スタート時間が遅く、またどれくらいタフなコースか判らないので早いペースで脚を進める。が、姿見池の展望台で写真を撮って池ばかり眺めていたら、旭岳頂上への道と違う方へ行ってしまった。誰も来ないなと思いながら少し歩くと、ガスが吹き出ている地獄谷のようなところで行き止まり。慌てて姿見池まで戻って頂上へ向かう。ロスタイムは5分強だが、いきなりのヘマで精神的ダメージは30分相当くらいか。
道は段々と急なザレ場になる。ガスがかかっている中を歩く。時々ガスの間から空が見える。
9合目くらいから晴れ間も見えるようになってきた。
9:10 旭岳頂上に着いた。直前のザレの急登は歩き辛くきつかったが、頑張った。
ガスはかなり抜けてきて、黒岳方面の景色が出てきた。広い。大きな山だ。
気温は18℃。ノンビリしたいが、やっと始まったばかり。特に今日はスタートも遅く、先が見えないので急いで動かないとならない。写真だけ撮って靴の紐を締めなおし、早々に出発。9:25スタート。
旭岳からの下り、急なザレ場で歩きにくい。後半は大きな雪渓を降りる。
9:40 雪渓を出たところで一休み。靴紐を締め過ぎて足が痺れてきたので少しだけ緩める。9:45スタート。
10:20 間宮岳分岐。これもピークらしいが余りに緩やかで稜線の途中としか思えない。休んでいる人が沢山いるので通過する。少しして振り向くと、皆さんお鉢の北周りの道に行ってしまって北海岳方面は誰もいない。
お鉢を見渡しながら緩やかな稜線を歩く。風が涼しく気持ち良い。
10:30 松田岳手前の鞍部で休憩。足が痛くて靴紐をさらに緩める。靴下も2枚から3枚に。甲の真ん中辺が痛くて、或いは擦り傷になったかもしれない。オニギリを2個食べる。黒岳へ向かう稜線に人が何人も見える。雲が出てきた。10:50スタート。
11:15 北海岳。ここでお釜とはさよならだ。右に進路を変えると眼の前に白雲岳がドンと座っている。白雲岳までの道もユッタリしているようだ。
12:05 白雲岳分岐。白雲岳の麓をぐるりと回ってきた。
12:35 白雲岳避難小屋に着いた。疲れた。今日はここまで。テント場にはテントが5張り。小屋にはまだ誰もいない。小屋番に1000円払ってチェックイン。好きなところに寝ろ、でも混んできたら詰めてくれ、と。
2階に荷物を上げて寝床を確保する。靴を脱いで久々に足が楽になった。足が"自由万歳"と泣いて喜んでいる。
まずは水の確保。水場は先ほど歩いてきた途中、雪渓から流れ出ている川。4リットルのプライタスに満タンに水を汲んで戻り、小屋の前のベンチでひたすら湯を沸かす。
薄曇で穏やかな空。鳥のさえずり。間宮岳から白雲分岐まで、殆ど人はいなかった。白雲岳の麓でオジサンが二人、休んでいただけ。でも白雲分岐からはポツポツと人の姿を見かけるようになった。小屋にも後から6~7人続けて入ってきた。聞いていると銀泉台から上がってきた人が多いようだ。大雪高原からの板垣新道の雪渓の上を歩いている人も遠くに1人見える。こっちの方に向かっているようだ。
少し前に小屋から出ていた女の人も板垣新道の方に下りて行った。銀泉台も大雪高原も自家用車でなければ入れない筈。この小屋は地元の人が多いのか。観光客の多い道を避けているようで少し羨ましい。小屋番との会話を聞いていると常連客も多いみたい。
歩いて来る道は花がたくさん咲いていた。雪渓がたくさん残っていて水も豊富だし、山に来るには今が最高の季節かもしれない。
今日の行程、地図で見ると6.20hの予定だったが5.10hで来れた。でも落ちた体力が戻っていなくて、結構バテた。足の甲も痛い。
明日はヒサゴ沼で泊まるなら7.40hくらい。でもそれだと明後日が長くて大変だから、頑張って南沼まで行きたい。南沼まで行くなら明日の行程は9.20h。明日頑張るか明後日頑張るかの違いだが、いずれにせよ体力がかなり落ちているから不安だ。
昨年暮れの半月板損傷から、半年ほど歩かなかった。40過ぎくらいまでなら、半年歩かなくても2~3回ビシッと歩いたら体はすぐに戻った。だが今は戻らない。齢を重ねている。悲しい。
15:00 何もすることもなく、相変わらずダラダラと湯を沸かしている。それでももう3.5リットル溜まった。これで今日の晩から明日の行動分まで持つだろう。
この間に曇って、また晴れているが、流石に寒くなってきた。晩飯にはまだ早いからひとまず小屋の中に撤収する。
外の反対側のベンチで賑やかに飯を喰っていたネエさん二人組み、中に入ると寝床も近くだった。混んでくれば間に一人入るくらいの間隔を置いて、となり。登山ルートの話から雑談をしていたら、1人は札幌、もう1人は函館昭和から来ているそうだ。
荷物はデカく声もデカく、二人とも豪快な感じ。体力あるんだろうな。札幌のネエサンはよく喋りガハハとよく笑う不知火タイプ、函館昭和はドォ~ンと寝っ転がって本を読んでいて口数も多くないようで、こちらは雲竜タイプ、という感。
札幌ネエサン、草のことも詳しい。小屋にあった図鑑も持ってきて色々と教えてくれる。今の時期にこの辺りにあるのは、エゾノリュウキンカ、ミネズオウ、イワウメ、チングルマ、ジムカデ、エゾノハクサンイチゲ、キバナシャクナゲ、エゾイチゲ、エゾコザクラ、エゾオヤマノリンドウ、ホソバウルップソウ、キバナシオガマ、メアカキンバイ、クモマユキノシタ、ゴゼンタチバナ、ミツバオウレン、トカチフウロ、エゾヒメクワガタ、ウメバチソウ、ミヤマタネツケバナ、ショウジョウバカマ、など。
図鑑やカメラの写真を見せてくれると"こんな花あった気がする"とも思うが、余りに多くて知恵熱が出てきた。
講義の最後には国際宇宙ステーションを街から見る話になって、その見方も教えてくれた。色々と教えてもらって、結構面白い。山にはいろんな人がいるもんだ。
17:00 晩飯を外で食べようと表に出たら、大きな虹。
左下の方の雪渓から出ている虹が右奥の先の地面に突き刺さっている。絵に描いたような半円形の立派な虹。こんなの始めてみた。凄い。晴れているが霧雨の効果か。でも霧雨、飯を喰うのには不都合。スゴスゴ中に戻ってきて、寝床で飯の準備をする。因みにパワフルネエサン達、14時過ぎに外のベンチで豪華そうな飯を喰っていた。遅い昼飯だなと思っていたが、晩飯だったそうだ。随分と早すぎないか?夜中から歩き始める積もり?
17:40 晩飯はいつものようにアッサリ終わってしまい、あとは寝るだけ。まだまだ明るい。18:40頃、大宮から来ているという田舎風のオバサンがヨガ教室を始めた。こっちは体が硬くて出来ないので観察していたら、いつもの間にか2階の住人全員で体を反らせたり足を伸ばしたり開いたり。こんな所で・・・。異様な光景。皆さん一所懸命にやっているが可笑しくて可笑しくて、一人だけ傍観者として笑いながら写真なども撮っていたが、少し反省。
外を見ると雲の間からトムラウシが見える。カメラを持って外に出る。それにしても遠い。あんな所まで行けるのか。もう心も腰も砕けそう。
いつの間にかウトウトしていたが、20時頃か、向いのおじさんの鼾で目が覚めてしまった。ガァゴガァゴという鼾、それはひどいものだが、札幌ネエサンはそれを聞いて薄暗い中でケタケタ笑っている。
結局、鼾に加えてヨガオバサンが急にガタガタ何かを床に落としたり、一晩中うるさくてまともに眠れなかった。01:40までは覚えている。
空木岳2864mその2
5:08 起床。外の嵐は殆ど治まっている。でも若干は残っていて、濃いガスに時々強風。のんびり湯を沸かしながら撤収作業をする。
朝飯を食って片付けて、準備は終了。時々、強風・強雨があるも、段々穏やかになってきている。
6:35 出発。外は濃いガスに弱風、霧雨。
少し歩いたところで雪渓にあたった。ガスで先は良く見えないが、かなり大きそうだ。歩いても歩いても白い世界が延々と続いている。斜度も段々と急になりキツイ。途中で6爪アイゼンを履いたが、これなら10爪で良かった。
ひたすら雪渓の中を登る。先が見えないから行方もわからない。GPSで進路をこまめに修正しながら登っていく。
途中で小さな鳥が雪の上で地面の虫か何かを啄ばんでいる。これが歩く少し先を行くようで、まるで行方を案内してくれているみたい。結局、雪渓が終わるところまで少し前にいた。案内しくれた訳ではないのだろうが、無事に雪渓を抜けられたので心の中で礼を言う。
7:50 「駒峰ヒュッテ」到着。地図で見ると45分のところを1時間15分もかかってしまった。雨はずっと降り続いている。このペースはやばい。先も全く見えないし、天気が良くなる気配もない。先に進むのは危険と思い、空木岳を登ったら来た道を戻ることにする。あの「大地獄・小地獄」を通るのは勘弁だが、仕方ない。
頂上への最後の登りはザラザラの急な砂礫道でしんどい。途中でリュックを置いておく。ここからは空身で登る。ここで降ろすなら小屋においてくれば良かった。
8:10 頂上! 砂礫の中に岩が幾つか立っている。
濃いガスで景色は全くない。雨に加えて暴風。飛ばされそう。写真を撮って急いで撤収。
8:20 「駒峰ヒュッテ」に戻ってきた。これでもう降りよう。
帰る道は往きとは変える。避難小屋から上がってきた道ではなく、稜線を歩いて降りる。避難小屋は通らないが雪渓もない筈。水も半分捨てて1リットルだけ持つ。順調に進めば、5時間強で駐車場まで戻れるようだが、今回の遅いペースなら6時間か。8:35スタート。
この道は稜線歩きで比較的緩やか。雪もなくて快適、と思いきや、強風で何度も飛ばされそうになる。
9:25 避難小屋との分岐まで戻ってきた。小休止。最後のオニギリを喰う。9:35スタート。
「迷い尾根」の手前あたりで雨が止み、空が明るくなってきた。たまに日も差してくる。
少し進んだところで暑くなってレインウェアの上着を脱ぐ。高度が下がって気温はかなり上がってきた感じ。
「大地獄・小地獄」は往きよりは楽だ。このような岩や木の根でつけられた段差のあるような急斜面は体力面を別にしたら、普通は登りのほうが進みやすくて楽。が、ここは下りの方が歩きやすい。
11:45 「マセナギ」。悪路でバテたのでリュックを降ろして休憩。11:55スタート。
池山の手前、道が二手に分かれるところがある。登るときは"登山道"を通ったが、帰りは"遊歩道"を選択。距離は同じ。これ、あとで考えたら失敗。歩きやすいだろうと"遊歩道"を選んだが、確かに歩きやすく快適で、ペースを上げてしまった。それ故に足のダメージが増して、この後が本当に辛かった。
12:15 「池山避難小屋」近くの水場に着いた。ここは本当に嬉しい。500ccのペットボトルに冷たい水を満たしてゴクゴク飲む。タオルと顔も洗って気持ちよし。ついでにリュックから1リットルのボトルを出して水を詰め、これは土産にする。一休みして靴紐を締め直し、12:35スタート。
13:00 「鷹打ち場」。薄曇で時々日が差す。蒸していてとても暑い。ハイペースで来たせいで足がかなり辛い。ペースを落とそう。
13:20 林道終点。かなり暑い。
13:40 林道を横切るところの広い木陰で休憩。2回横切る、1回目。だからもう1回休める筈。とても暑い。それと靴紐をきつく締めたせいで足が痛くなってきた。痺れる感じ。
風が気持ちいい。水を飲むとまだ冷たくて体全体が喜ぶ感じ。13:55スタート。
14:35 駐車場に辿り着いた。2回目の林道交差は1回目のすぐで、休むほどではなかった。
駐車場の車にリュックを入れてエアコンをかける。
この駐車場、水場がある。靴を脱いでザブザブ洗う。顔や手も洗って、タオルで体も拭いた。水が冷たくて身持ち良い。
I climbed to Mt. Utsugi on Tuesday, June 28.
It is the second highest mountain following the Mt Kiso-koma, in the Kiso
mountain range in the center Japan Alps. And it also has the legend
involved with Kiso Yoshinaka, the military commander in the Heian Period.
Though it was a schedule of the three day traverse to Mt. Kiso-koma after
Mt. Utsugi in the first plan. But, sadly, I went down the mountain because
of rain storm at the summit.
There were a steep rock and a big snow gorge on the way while I was
climbing, and the weather was a painful bad. Though it was so tough climb
there even much worse, I was very pleased to be able to stand on the summit
of 2864m.


空木岳2864mその1
昨年暮れに左膝の半月板を痛め、しばらく大人しくしていたが5月末からトレーニングがてら山に行き始め、おそるおそる3回目の山。最初はコースが5時間半と短く荷物も軽く12kgくらいの「編笠山」、次は荷物は13kgと軽めだが日帰りでも(結果的に)11時間と長い「高妻山」。そして今回、空木岳から木曽駒ヶ岳への縦走。荷物は以前の重めの16kg、行程も7~8時間×2~3日間と、徐々に、しかしかなり急激に、負担を以前に戻している。
結果的には、以下のとおり。膝の故障とそれ故の休養による荷物の重さ、さらには天候不順により、"一般的タイム"よりかなりかかってしまった。
【初日】7:30バスセンター⇒9:00林道終点9:15⇒9:40鷹打ち場⇒10:25池山の水場10:40 ⇒11:30マセナギ⇒14:47避難小屋分岐⇒15:25空木平避難小屋 計、7:55
【2日目】空木平避難小屋6:35⇒7:50駒峰ヒュッテ ⇒8:10頂上⇒8:20駒峰ヒュッテ8:35⇒9:25避難小屋分岐9:35⇒11:45マセナギ11:55⇒12:15池山の水場12:35⇒13:00鷹打ち場⇒13:20林道終点⇒14:35バスセンター 計、8:00
昨日は17:30に石和を出た。
途中、辰野PAのコンビニで明日の朝飯用の「ソースカツ丼」と昼飯+αのオニギリ3個を仕入れ、黒井川PAでは今日の晩飯に「馬か丼」500円を仕入れた。「馬か丼」はPAのファストフードコーナーのメニューで、持ち帰りは出来ないとの事なので普通に頼んで味噌汁だけ飲み、丼はそのまま紙皿に移して持ってきた。
19:40 菅の台バスセンターの駐車場に到着。トイレの少し奥に車を停め、寝床の用意をしてから晩飯。缶ビールを1本とワインを2杯、呑んだ。
21時頃 ひとまず消灯。が、暑くて眠れず、何度も起きてはエンジンをかけて窓を開け、車内の風通しをしていた。少なくとも22時半頃までは、そうしていた記憶。
夕べは中々眠れなかったが、気が付いたら夜中の2時頃にラジオを付けたまま眠っていた。スイッチを切ってまた寝た。
本日。6:15起床。外に出ると雨が降ったみたいで地面が濡れている。どんよりした曇り。身支度をしていたらまた降ってきた。
朝飯に昨日のカツ丼を食ってから歯を磨き、7:30駐車場を出て山に向かう。今回のリュックはカリマーの50リットルで水2.5リットルを入れて16kgくらい。久々の重さ。
スキー場までの舗装路を登っていくと、山に入るハイキング道を発見。これを入っていくとゲレンデの横に出た。さらに登ってゆく。道は段々と急になってくる。雨がシトシト降っていてかなり蒸し暑い。汗がダラダラ流れる。
8:25 林道を横切った。平らなところで5分間の休憩
8:35 雨が止んで日が差してきた。風も出てきて涼しい。カナカナぜみが鳴いている。
8:50 「三本木地蔵」。遭難した人の慰霊碑が2基。二人とも40前のようだ。
9:00 ようやく林道終点。荷物が重い。これは堪える。ここまでの道はジメジメした雑木林の中で面白くもなんともない。辛いだけ。ここまでタクシーを使う人も多いようだが、それが正解だ。雨が時々バラバラ降ってくる。9:15スタート。
緩い登りが延々と続く。
9:40 「鷹打ち場」。進路と反対の100m奥に「野生動物観察棟」があるらしい。雨は降り続いているが木立の中でそれほどは濡れない。"池山山頂方面(急峻)"と"遊歩道経由空木岳"との分岐。当然ながら遊歩道経由を進む。
10:25 池山からの道との合流分岐。大きな桶に水がダバダバ流れている。これは凄い。顔を洗ってタオルも洗って水をガボガボ飲む。冷たくて旨い。かなり疲れてきているのでとても嬉しい。これを少し上がったところに「池山避難小屋」への分岐があった。小屋は見えないが、すぐ奥のようだ。10:40、水をもう一口飲んで、出発。
道は段々と急になる。「マセナギ」を過ぎてしばらく進むとさらに急になり、時々ハシゴも出てくる。これもまたキツイ。
12:05 平らなところで荷を降ろして休憩。オニギリを1個、食う。雨は止んでいるが曇っていて湿気が多い。高度が上がったからか天気のせいか、気温が下がってきている。風が吹くと寒い。12:20スタート。
急な岩場に鎖やハシゴの連続する厳しい道に入った。この辺りが「大地獄・小地獄」のようだ。どれが"大"でどれが"小"か判らないが、これは大変。身軽だったら問題ないのだろうが、重い荷を背負ってこんなところを歩くのは、正直、嫌。
この辺りの岩は花崗岩。滑らないが、脆くてポロポロ崩れる。
13:25 「迷い尾根」の途中に平らなところがあったので休憩。足がかなりへたっている。もう帰りたい。13:35スタート。
キツイ登りが続く。風は幾らか弱くなって寒いほどではなくなった。歩いている身には涼しくて子持ち良い。
14:47 「空木岳避難小屋」分岐。かなり足にキテいる。堪らず荷物を降ろして休憩。500ccペットボトルの水がなくなった。残りは2リットル。標識には小屋まで500mと書いてある。それならあと15分(のはず)。ガスが濃くて景色は全くない。14:55スタート。
まだまだ先はあるが本当にキツイ。左膝の半月板は今のところ大丈夫そうだが、左の股関節がモヤモヤして嫌な感じ。
山はガスに覆われている。風も強くなってきてゴーゴーと山が鳴っている。
15:25 「空木平避難小屋」に到着! 小屋の前には川がザーザー流れている。これは有り難い。雪解けで水量も多くなっているようだ。
小屋に入って荷を降ろし、まずは水の確保。4リットルのプライタスを出して水辺へ行き、一杯に水を汲む。ついでに顔も洗おうと思ったが、冷たすぎて洗えない。タオルだけ洗ったが、その手も凍りそう。
大量の水を持って小屋に戻った途端、土砂降りになってきた。ラッキー。
ここまで上がってくる途中、擦れ違ったのは単独行のオジサン2名と中年カップル、学生みたいな若い男の二人組の計4名。平日でこの天気、登る人はあまりいないと思う。小屋にも誰もおらず、今夜は貸しきりか。
ここ、空木平はカールで、昔は雷鳥もいたらしい。ガスで周りが全く見えないのが残念。
16:30 することがないので湯を沸かす。外は雨。寒い。今回のシュラフ、「エア280」を持ってきたが、これでは寒いかもしれない。一応ダウンの上下もあるので、これでどれだけ持つか。この時期のために「エア450」を買うべきか。
忘れないうちに、と思って小屋の使用料1000円を箱に入れる。ここで気付いたが、ラジオがない。忘れた。携帯も通じないし天気予報を聞けない。まぁ仕方ないか。
17時過ぎたので晩飯の支度をする。オニギリを1個とチタン・マグのインスタントラーメン。17:20に食べ始めたら17:35には終わってしまった。あとは寝るだけ。
今日は疲れた。明日は空木岳に登るが、その後は迷っている。当初計画は木曽駒までの縦走だが、昔の仲間が亡くなって通夜が明後日。行くなら明日は降りないと。木曽駒は空木よりは格段に行き易いからチャンスはまたあるし。いずれにせよ空木から木曽駒方面に向かって、宝剣岳の手前からロープウェイ駅にそのまま降りれば明日中には帰れる。歩きながら考えよう。雨は上がったようで、鶯が鳴いている。
17:50 消灯・就寝。ダウンの上下を着込んでシュラフに入った。あとは外が暗くなるのを待つだけ。
20:00 ふと眼が覚めた。いつの間にか眠っていた。外はまだ薄明るい。
21:30 土砂降りの音で眼が覚めた。物凄い音だ。ダウンを来て寝たら暑かった。シュラフを開ける。雨のせいか、あまり気温は下がっていないようだ。
外の雨音が凄まじくて、30分おきに眼が覚める。
23:30 また雨音で眼が覚めた。暑いからダウンのパンツを脱ぐ。少ししたら雨が止んだようなのでトイレ。でも小屋に戻ったら、また土砂降り。
28:00 まだ外は荒れている。暴風雨だ。気温は13度くらい。かなり暖かい。
あとは明日。
高妻山2352m
左膝の半月板損傷からの復帰(途中)第二弾、高妻山。
膝が中途半端な状態が続いているので、今回は少しキツメの山を選んだ。それでダメなら今シーズンは休養。トムラウシも立山も諦める。
と、言うか、実は山梨に行くついでの選択。北アルプスとか八ヶ岳の大きな山は東京からでも結構行き易い。東京から行き難くて山梨からなら行き易くて百名山でまだ登っていないのは 、高妻山と空木・木曽駒。でも後者は遠いだけで公共交通機関はあるし、別けて登れば大したことはない。山梨まで来たついでに登るなら、高妻山しかなかった。でも、これが実はキツかった。
5:40 起床。
昨日は17:50に山梨・石和を出てきた。信州自動車道の信濃町ICで降りて野尻湖畔のセブンイレブンで晩飯の弁当とワイン、明日の朝昼飯にオニギリを3個仕込み、ICの近くの道の駅「しなの」に着いたら20:30。僅かに雨。寝床を整えてワインを呑みながら車内で晩飯を喰い、寝たのは22時半くらいだったか。
高速はずっと雨だった。明日も日本列島は雨の地域が多いようだが、長野北部は晴れるらしい。
トイレに行ってから昨夜の残りのチャーハンで朝飯を済ませ、もう一度トイレに行って歯を磨き、6:15に道の駅を出発。
6:45 戸隠牧場の駐車場に着いた。隣接のキャンプ場のトイレを借りてから身支度。荷物は50lのカリマーの中身をかなり減らして13.5kg。水も抑えて1.5l。
7:20 いよいよ歩き始める。今回は長丁場。空は曇っているが直前まで大雨だったのか、かなり湿っぽい。
牧場の中を歩いて遠足気分。5分ほどすると牛止めの柵を越えて牧場から登山道へ。
しばらくは緩い登りが続くが段々と急になって樹木の中の薄暗いところを歩く。いつのまにか水の流れに沿って歩いていて、何度か渡渉を繰り返す。
高度が上がって少し明るくなってきた。岩も多くなってきて、水の流れる大岩を鎖や鉄梯子で登る。
この辺りは岩がもろいのか、足を載せるところが心もとない。さらには余程の雨だったのか、山全体が水を吸ってグズグズしている感じで、足場の岩がほとんどグラついている。
8:50 水が細くなって地面から突き出たパイプから流れ出ている所に付いた。地図では「一杯清水」となっているが地元のガイドの名前で看板がぶら下がっていて、本名は「氷清水」だそうだ。まずはリュックを降ろして手と顔を洗う。すごく冷たい!手で掬って3杯ほど飲んだが、手に水が溜まるのを待つ間に冷たくて凍りそうになる。
8:55 スタート。
9:15「一不動」の避難小屋に到着。ブロック積みのシンプルな小屋で年季は入っているが、中は小奇麗にしていて湿り気もあまり感じず、見た目よりは快適そう。中に入って小休止。三つ持ってきたオニギリを一個食べる。
9:25 スタート。
急登が続く。痩せ尾根になって道の横から切り落ちている所も多いが、この辺りは「斜面」と言うより「崖」。落ちたらそのまま"墜落"だ。
10:25「五地蔵山頂」。流れる汗にコバエが集まってきて鬱陶しい。ハエを払いながら靴の紐を締めなおす。コバエの群れにブヨが2匹混じっていたようで、2ヶ所刺されてしまった。これ、治るのに時間がかかるんだよな。
15:45 スタート。
ここは修験道の山らしいが、避難小屋が「一不動」でここが「五地蔵」。地図を見ると頂上手前の「十阿弥陀」まで、順番に「六弥勒」「七薬師」「八観音」「九勢至」と、修行場?が並ぶ。この下も気が付かなかったが、「二釈迦」「三文殊」があったようだ。
「六・・」「七・・」「八・・」と、その度に写真を撮るが道はかなりキツイ。さらに長い。避難小屋で帰っても、それなりの登山になったと思うが、その先がかなり深く長い。
11:40「九勢至」。長期休養明けから2回目の登山で筋力が戻っていないことも大きいが、道が辛くてペースがかなり遅い。キツくて登りの最後と思って一休み。2個目のオニギリを喰う。
11:50 スタート。
すごい急登。足場の岩もグラグラする。さらには雪渓。これはアイゼンを持ってくれば良かった。軽アイゼンでなくて前にも爪のあるやつ。
12:30雪渓の途中の少し平らになったところで荷物を降ろす。この先はさらに急になっているがアイゼンもなく非常に不安。ここで撤退するか思料する。が、ここまで登ってくるのは非常にきつかった。出来れば再度来ることは勘弁。そもそも東京からここまで来るのが遠い。ここで撤退したら次回はいつ来れるか。
強行・撤退を半々で考えたが、結論として、荷物をここにおいて行けるところまで行くことにする。GPSとカメラを持って、水は置いていくことにした。
身軽になって急な雪渓をクリアし、さらにしばらく登ると平らな狭い尾根に出た。少しガスっている。いよいよ頂上か、と喜んで進んだら、さらにかなり奥に高くなった場所がある。まだ先だった。
ガスの中に岩が立っていて、卒塔婆のようなものが立っているのが見えてきた。頂上の標識だ!と思って近付いたら、「十阿弥陀」。意地悪な山だ。こんなに気持ちを振り回されるのは剱岳以来か。
13:10 期待とガッカリを何度か繰り返しながら岩を乗り越え、やっと頂上に着いた。

ガスで景色は程ほど。遠くの山は見えない。が、気分は良い。かなり時間がかかった。帰りも考えてみると急がないと暗くなってしまうかも。写真を撮って一休みして、すぐに下ることにした。
13:15 頂上を出発。
13:40 リュックまで戻ってきた。雪渓の急な下りは怖いには怖いが、一度通って勝手が判るとかなり楽だ。
一休みして13:50スタート。
14:15 「九勢至」。空はすっかり明るくなり、時々強い日差しに照らされる。空気も地面も乾いてきて、往きよりは歩き易い。
14:50 頑張って降りてきたが足がきつく、日陰の平らな場所を通ったときに堪らず休憩。涼しくて気持ちがいい。最後のオニギリを喰って小休止。15:00スタート。
15:20 「五地蔵」。
16:15 「不動避難小屋」。荷物を降ろして休憩。足が辛い。膝も心配。膝はかなりヤバイ気がする。再発しないといいが。辛いのと膝が心配なのとで、今日はここで足を止めて小屋に泊まろうかと暫く思案。が、ここで泊まると明日も潰れてしまう。あと1時間半歩いて牧場まで降りれば今日中には家に帰れる。やはり頑張って歩くことにしよう。16:25スタート。
16:50 「氷清水」。最後の大休止。湧き出ている水で手と顔を洗いゴクゴクと呑む。とても冷たくて気持ちがいい。岩に腰掛けてしばしノンビリ。17:00スタート。
牧場が近くなってきて斜面も緩やかになり、ここだけ見れば森林浴をしながらの散策。が、足がガタガタ。よろけながら歩く。緩い斜面なのに足が止まらなくなりそうで踏ん張りながら降りてゆく。
牧場に入り、牛を眺めながらユックリ歩く。
18:30 牧場の駐車場に帰着。疲れた!
キャンプ場の水場で顔を洗って着替えて帰り支度。
19時に駐車場を出て帰路に向かう。腹が減ってきているが周辺の店はもう閉まっている。風呂も近くにないから、そのまま帰ることにした。
信濃町ICから高速に乗って、小布施PAに入る。夕べの晩飯などのゴミを捨て、自販機で天玉蕎麦の食券を買って食堂に入ったら「蛍の光」が流れてきた。20時で閉店。ギリギリだった。
天玉蕎麦はあまり旨くはなかったが、腹が一杯になったので家を目指す。
疲れすぎていて眠くもならず、23時に帰宅。行きの山梨経由を含めて往復で640km。
今のところ、膝に異変は感じられない。大丈夫だったか。安心したら満足感が出てきた。
久々のタフな山行で大満足。
【反省会】
結局、予定8時間半のところを11時間強かかった。なぜだろう。
まずは膝の怪我。これは仕方ない。
次に、膝の怪我のお陰で筋肉が落ちてしまっている。これは半分、仕方ないか。
あとは
トレーニングついででもあったので、必要以上に荷物を背負ったこと。今回は13.5キロだったが、次回は7キロで登れる。
で、最後は
急な山だったが、これが直前の大雨で緩んでいたこと、加えて残雪。
まぁ、筋肉が戻るまで仕方ないか。
編笠山2534m
昨年の暮れ、ハーフマラソンの大会で非常に頑張った。
11月の「府中多摩川マラソン」で一叩き。その後に仕事で行っていた神戸でもトレーニングで走って暮れに備えた。真っ暗いうちに元町の宿を出て、長田で明け方の鉄人28号を見て走って帰ってきた。その勢いで、クリスマス直前に北千住の「足立フレンドリーマラソン」に出走。
レースでも物凄く頑張った。頑張って走って持ちタイムを更新、自己レコード。気分良く正月を迎えられた。
が、そのあと、脚の張りが取れない。膝が重痛いのも治らない。これまで、レースの後はフクラハギも膝も痛くなったが、通常は6~7日くらいで全く気にならなくなっていた。それが今回は1ヶ月過ぎても治らない。
その後も膝を気にしながら高尾山に行ったりしていたが、3月になっても状況が変わらないので病院に行ってみた。MRIを撮ったら、なんと半月板損傷。半月の内側が切れていた。千切れていた訳ではないからマシらしいが、半月板は外側の傷は近くに血管が通っているから治るが、内側は近くに血管が通っていないので修復物質が運ばれず、ほぼ治らないそうだ。千切れていたら手術で削除するしかないが、その後はクッションがなくなって歳をとってから膝が痛くなるのを待つしかない。だから手術だけは避けようと思った。治らないにせよ、これ以上悪くなるのは避けて当面は大人しくしていて、中途半端なままなのは仕方ないから膝を落ち着かせるのみ。
それからはヒアルロン酸を膝に打ちながら、当初は膝を休ませ、落ち着いてきてからは無理しない程度に歩き回って筋肉を付け、そろそろ大丈夫かと思って、というより我慢が出来なくなってきて、石和に行った帰りに軽い山に行くことにした。幾つか候補を調べてみて、最終的に選択したのは網笠山。網笠山は八ヶ岳の中ではかなり軽い方。ルートも簡単で5時間半くらい。これにした。
日曜の夕方に石和を出て、19時くらいに小淵沢の道の駅に着いた。
コンビニで買ってきた弁当をワインで喰い、トイレに行って久々に車内で寝る。これだけでも嬉しくて、イライラストレスが少し解消。
朝は目覚ましはかけず、起きたら7時半くらい。トイレに行ってから湯を沸かしてカップ麺とオニギリで朝食。こんなのも久々で、とても嬉しい。
8時過ぎに出発。登山口の観音平に向かう。
15分ほどで着いて歩く準備。ノンビリと靴のひもを締め、天気が悪くなるようなので雨具を着ける。
荷物は抑えて10kg強か。いつもは日帰りでも持っていくテントなどは外した。
8:40登山口スタート。
関東の雑木林の中を段々と登っていく。あまり急ではなく、散歩の延長みたい。
9:30雲海、10:10押手川を通過。少しずつ急になっていく。
10:55初めて景色が広がった。遠くに立山が雪を被っている。手前左の大きく立派な山は常念か。
一瞬、雪がちらついた。
11:30頂上に到着。辛くはなく楽でもなく、脚慣らしには良い感じ。
写真を撮っていたら雪がチラチラ降って来た。濡れるのは覚悟の上とはいえ、荒れる前に降りたいので、すぐに出発する。
慾を出して少しでも歩こうと、反対側の青年小屋から廻って来るルートで帰ることにした。
が、少し下りたら道は雪に覆われている。北側で溶けないみたい。ゴロゴロ岩の急斜面の雪道で非常に歩きにくい。膝を庇いながら降りるが、時々足が雪に沈んだり滑ったり、かなり危ない。健常膝ならバタバタ降りてゆくが、自分の脚がかなりまどろっこしい。
視界が急に開けて正面の赤岳の下に青い屋根の青年小屋が見えた。
12:10青年小屋に着いた。水をガボガボ呑んで握り飯を二つ喰って10分の休憩。腹が落ち着いたところでさらに降りる。
13:24押手川、14:20登山口に帰着。
往復で5時間半。かなりユックリ歩いたから一般的な徒破時間となった。
久々にまともな山に入って、それだけでも大満足。嬉しい。
高尾山
久々の休みで午前中の用を済ませてから高尾山に来た。
暮れの北千住のマラソンで膝を痛めて以来、まともに歩いても走ってもおらず、運動不足で体調がおかしくなってきたので、膝はまだ痛いものの軽い脚試し。
13時半に高尾山口に着いて、歩き始めた。
関東地方は前日、大雪。かなり融けたとは言え、所々残っている。
上がるにつれ雪は増え、薬王院あたりはかなり積もっている。でも歩く人が多いから、足元は問題なし。一応、軽アイゼンを履いているが、殆ど汚れもしない。
14時半過ぎに頂上。
2時間と聞いてきたが、1時間強。雪が残っていてもこんなものか。物足らない。
近くに住んでいれば散歩にいいかも知れないが、山登りという程ではない。
脚を痛めていなかったら、来ない所。
でも、今日は往復"1号路"とやらを歩いたが、"4号路"と"6号路"はもっと山っぽいようなので、歩いてみたい。
羊蹄山1896m
【前夜】9/12
札幌で仕事が終わってから17:53のJRニセコライナーに乗った。小樽を過ぎると後は真っ暗な闇を電車は進み、19:42に倶知安に着いた。
駅の左前にある「ホテル・スリーエム」に部屋を予約してある。駅の周りもかなり暗いが、すぐ横にコープのスーパーがあって21:15までやっていると書いてある。これは嬉しい。
チェックインして送ってあったリュックを受け取り、部屋に荷物だけ置いてすぐ晩飯の買い出し。セブンイレブンもあるようだが、フロントで聞くと“歩いて10分”とのこと。それは遠いから、コープへ。
コープには一通りの食料品売り場があったが、総菜やオニギリは殆ど売り切れていて、さらに残り少ない寿司や総菜の前で中々買わない人たちが食品を睨んでいるなと思っていたら、8時半のタイムサービスを待っていたみたいで、店員が割引のシールを貼り始めたら、僅かに残っていた食べ物もアッという間になくなってしまった。
油断したが晩飯と明日の昼飯の分は確保しなくてはならず、結果、晩飯として、崩れかけた握り鮨の盛り合わせパック、緩んだイカ刺し、同じくらいに緩んだ鮪・鯵の刺身盛り、油がかなり強そうなレバ炒め、胡瓜の漬けものを確保したが、翌日の朝・昼飯用のオニギリは確保できず、ピザパン1個とソース焼きそば1パックをゲットした。
加えて酒を買って、ホテルに戻ってシャワーを浴びてから、荷物の整理をしながらマッタリと晩飯。11時前、リュックも宿に預ける荷物も大体出来あがって、腹もいっぱいになって満足。あとは寝るだけ。明日のバスは6:45発だ。
ここのホテル、5300円とこの辺りにしては高いと思ったが、部屋は広く風呂も広く、1階にはコインランドリーや電子レンジもあって、かなり良し。もちろん、トイレはウォシュレット。
【本日】9/13
5:40 起床。ユックリと身支度。
6:25 チェックアウト。山に行く荷物を持って、あとは一まとめにして預ける。リュックは14kgくらい。テントを入れたが、他は抑えめ。
時間の余裕があるので、セブンイレブンに行ってみる。本当に10分もかかるようなら途中で戻ってくる積りだったが、3分もかからなかった。スポーツ新聞、あと朝飯としてカフェオレと「裂けるチーズ」を買って、駅前の道南バスのバス亭に戻る。バスは既に停留所に停まっていた。運転手はいない。中に入って荷物を置いて席を確保し、外で朝飯。じきに運転手が出てきた。
6:45 バスが出発。見覚えのある道を通ってニセコ方面に走り、6:59、「羊蹄登山口」バス停で降りた。230円。登山口は少し戻って舗装された道をユックリと登ってゆく。
この山、裾野が広くて「蝦夷富士」と呼ばれるだけあって、麓から登ると延々と緩い登りが続く。天気は快晴。歩いていると汗がじわじわと出てくるが日陰に入ると涼しい。半月湖の入口から木々の中を歩く。急に薄暗くなる。もうすぐ実際の登山口のキャンプ場(ここまで車が入れる。)かな、という辺りで水色の軽自動車が追い抜いて行った。出来れば、乗せてほしかった。
7:30 キャンプ場、実際の登山口に着いた。このルートの1合目になるようだ。少し奥で靴紐を縛っている人がいる。一応“おはようございます”と声をかけると、返してくれた。女の人みたい。駐車場に水色の軽があるので、さっき抜いていった人か。身支度をしてトイレに行って戻ったら、もういなかった。
7:40 歩き始める。天気は良いのだが、木立の中の薄暗い中を進む。当然、景色はない。足元からエゾリスが慌てて逃げて木を登ってゆく。
8:18 2合目。ひたすら灌木の中を歩く。8:35 3合目、同じく。水色軽のネエサンを抜く。
8:48 4合目、9:13 5合目、9:33 6合目。同様。
10:07 7合目。休憩。この山、遠目に見た通りでひたすら登り続けるのみで平らなところがない。ほんの少しだけ、合目の標識のある所に何ヶ所か、たたみ3畳ほどのスペースがあって一息つける。朝飯を食っていないので、昨夜にコープで買ったピザパンを食べてエナジー補充。
油断してマッタリしかけていたら、下で抜いたネエサンが上がってきた。挨拶したら、リュックは降ろさずに足を止めて話しかけてくれる。ネエサン、この近くに住んでいるそうで、この辺に住んでいると冬は大変ですね、と言ったら、スキー客相手の商売をしているので雪がないと困る、とのこと。と言いながら、そのまま上がっていった。同じような世代と思うが、少し“ネエサン”かな。失礼ながら、この世代の女性にしてはしっかり歩いていて、脚力ある。10:20 スタート。下の方にガスが出てきた。
10:44 8合目。時々、シマリスが足元から逃げてゆく。
10:55 急に岩場に出て展望が開けたと思ったら、9合目に到着。少し前からハイマツが出てきて、この辺りにもホシガラスがいるのかな、と思っていたら、いた。茂みの中から1羽がガァガァと鳴きながら飛んで行った。
花も、時期はほぼ終わっているが、イワギキョウが咲いていた。この花、好き。
この辺りからは素晴らしい景色。天気は快晴、風もなく最高の天気。ニセコの山は斜め下にしっかりと見え、その右に倶知安の町がジオラマ模型のように綺麗に見える。
11:20 火口の縁に到着。大きな火口が見渡せて気分良し。火口の中を渡るような道があって、その向こうに大火口、手前に小さな火口がある。火口の底はガスもなさそう。
頂上に向かうべく、左側に少し上がった北山ピークに辿り着いたら水色ネエサンが休んでいた。挨拶だけして追い抜く。
11:55 頂上に到着。火口縁の中で一番高いのは当然だが、この辺りだけ岩場になっていて、縁は切れ落ちているし、この前後が少し怖い。
ガスは出ていない。天気は良く、風は弱く、景色良し。最高の条件。
頂上は、大火口の縁の、登ってきたのと反対側になる。京極側。下を見下ろすと京極の街が見えるが、少し顔を上げると右奥には洞爺湖が見える。その左には小さくルスツのスキー場。改めて、ルスツよりニセコが大きいことを確認。

周りの景色を眺めて写真なぞを撮っていたら、少し先の岩場を水色ネエサンが歩いてくる。地元の人らしく“頂上には拘らない”ようなことを言っていたが、“こんな条件は滅多にないから頂上に行かないと勿体ない”と言ったせいかどうかは知らないが、頂上までやって来た。
話をしてみたら、実は関東の人だと。神奈川の秦野、丹沢の登山口の渋沢出身で元々山には馴染んでいたらしい。九州出身のご主人とペンションを始めて、冬になるとパウダースノー大好きモードになるらしい。「遊牧民」というシングルツーリストの多い宿だそうで、是非、一度泊めてほしいと思った。
じきにネエサンは“仕事があるから”と、来た道を戻っていった。
12:35 下山開始。京極ルートを降りる。
少し戻って、京極への分岐から右に折れるが、岩場で道が良くわからん。少し迷ったが、じきに道に出た。
12:50 9合目。大して経っていないが、靴の紐を締め直す。ついでに昨夜調達したソース焼きそばで腹ごなし。13:05スタート。
13:25 8合目。 灌木の中に入って景色はなくなり、ヒラフルート程は荒れていないが、かなり急な斜面をひたすら降りる。膝にこたえる。
14:10 休憩。6合目あたりか。汗がだらだら流れる。靴を締めすぎたのか、足がビリビリする。14:25、スタート。
14:31 5合目。ひたすら、ひたすら、急な斜面を降りてゆく。特に、膝にキツイ。
15:07 2合目。道は緩やかになってきたが、かなりキツイ。ダラダラ下るのが疲れた膝にかなり、効く。水をたっぷり飲んで一休み。15:20、スタート。
15:26 1合目に着いた。裾野が広がっているから、ここまで降りてきても緩やかな下りが続き、結構、辛い。
15:35 林の中から開けたところに出た。斜面の牧草地で、まさに北海道、というところ。
15:50 京極登山口を通過。このルート、ヒラフルートと難度はあんまり変わらないし、道が荒れていない分、歩きやすいと思うが、との登山口からのダラダラ&延々の下りがないだけ、ヒラフルートに人が集中するのも理解。
16:20 京極温泉に到着。今日はこの湯に浸かって、少し奥のキャンプ場に泊まる積り、だった。が、温泉の前まで行くと、なんと、本日は休み。これは大変。体はガシガシ、朝でベチョベチョ。どうしても風呂に入りたくて、悩んだ結果、贅沢だが本日は倶知安に戻ってホテルに泊まることにした。でも、電話をかけたら「スルーエム」は満室。で、隣の「駅前ビジネスH」を確保した。もうひと頑張り、バス停まで歩く。
16:44 京極バスターミナルに到着。16:29倶知安行のバスは行ってしまったので、そのままバスターミナルで17:32のバスを待つことにした。ベンチに座って、ようやっと靴の紐を緩めた。足がジーン、とする。
1時間近くボッーっとしてバスを待つ。ちょうど子供の下校時間のようで、小学生やら中学生やらが元気に帰っていく。田舎くさいが、健康そうで宜しい。
時間通りにバスが来て、倶知安には15分ほどで着いた。
「駅前ビジネスホテル」は「スリーエム」の駅寄りの2軒隣、タクシー会社の上にあって受付は一緒。一泊3675円で湯沸かしヒーターあり、供用電子レンジあり、冷蔵庫なし、ウォシュレットなし。部屋はそこそこで悪くない。
因みに昨夜の「ホテルスリーエム」は5300円、PCのLAN、冷蔵庫、湯沸かしポット、広い風呂など、供用電子レンジもあり。こちらが倶知安にしてはかなり豪華。バランスとして、登る前は「駅前BH」、降りてきて“お疲れさん”は「スルーエム」にするべし。
セブンイレブンで買ってきた総菜と酒で、一人乾杯。
大満足。お疲れ様。
